オムライス





あのとき



僕はまだ

5歳でした



僕が育った街は

雪が とても 沢山降って


一冬に何メートルも積もり


半年間は 一面真っ白で

土も見ることができなくなります。 





そのため 父の仕事が 

できなくなってしまい



冬は、夏の間に蓄えたお金で

暮らしていました。



なので、


冬は倹約 倹約

倹約 倹約 



毎日 毎日

倹約でした



だから・・・


お金のかかることは

絶対絶対 だめなのです ・・・




子供の僕でも

そのことは 

なんとなく


肌で感じて

わかっていました



だから、お店とかに行って

ほしいものを見ても


絶対に

ねだったりは 

しませんでした 



というより


欲しいと思った心も

親には 気づかれないように



ほしい物に

一瞬目が止まっても


すぐに目を そらして



違う方向を見るように

していました




買ってあげたくても

買ってあげられない




母や 父の

つらい顔を 見るのが

いやだったからです





そんなある日



 

雪祭りのこと

テレビのニュースで

やってました



すごいな〜 あんな大きな

滑り台あるんだね



すごいな〜〜

じいちゃん 作ってくれる

雪だるまも大きいけど


あれは もっと 

おおきいね〜〜




僕は つい 感動して

そんなことを 


口走っていました


・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・


それから しばらくして


・・・・・・・・・

・・・・・・・・・


なんと僕は 




雪の滑り台を

滑っていました




ありえない ・・・




そのあと



雪像を見下ろすことの出来る

高層階のレストランに入りました



そのときの父が

言ったのが



生まれて初めて

聞いたせりふでした



「何でも

 好きなもの 注文しなさい」






ありえない〜



何でも

好きなもの


注文しなさい



なんて


父が言うのは 奇跡 でした ・・・(笑)




ビックリして

うろたえている僕に



父は


どうした

どれがいいんだ?




一番

食べたいものを


食べていいんだぞ




ほんと?




まだ

不思議そうな僕に



父は

にっこり笑って


うなずきました




僕にとっては

大事件でした



それは

星 一徹 が


ちゃぶ台の上で

エスカルゴ と フォアグラと キャビア 食べてるくらい


衝撃的なこと ・・・ (笑)



そのとき

ぼくは



本当に 

食べたいものを 

注文しました



それが 


オムライス 





オムライスを 

見るたびに




そのときの

生まれて初めての雪祭りと



生まれて始めて

何でも好きなもの注文したことと ・・・ (笑)



父の やさしい顔が

思い浮かばれるのです



そのとき

雪像を見ながら


たべた


オムライス



おいしかったな〜〜〜












お正月の お餅や

バレンタインの チョコや


3月3日の 雛あられや

誕生日のケーキや ・・・



そういう

もの以上に



オムライスで

幸せになるのは



そういう思い出が

あるからです




今思えば

かなり うちは 


貧しい方の

家庭だったと思います


7人家族でしたが

年間の生活費は

(今の物価に換算して・・・)

200万円くらいだった

ように思います。


畑でとれた 野菜とか


近所の漁師の方が 

分けてくれた 魚とか 


そういうのがあったから

何とか 生活できたのでしょうが ・・・



それでも

感心するのが


お正月には ちゃんと

餅つきも したし 

おせち料理もあった


節分には 豆まきしたし


ひな祭りには 7段飾りの

雛人形が あったし


子供の日には 

ちゃんと 屋根より高い

こいのぼりが 泳いでいた




七夕には

 願い事 書いたし



お盆には 盆踊りにも

灯篭流しにも行ったり



十五夜には

お月見したし お団子もあった ・・・



冬至には

かぼちゃを食べたし




季節ごとの

そういうことは

絶対に欠かさない 

家だった





じいちゃん も 

ばあちゃんも

父も 母も



普段はいろいろ

意見が食い違って

けんかもしていたが ・・・




そういうもんを

知らない 


子供に

育ててはいけない




そういう

コトでは

一致していたようだった



おかげで 季節ごとに

温かい 思い出が


よみがえってくる



心の なかに

いつも そんな

ぬくもりがある

 



それにしても

あのオムライスは


うまかった







posted by 幸AAA at 00:33 | Comment(4) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは♪
はじめまして

読ませていただいて、心が
ふんわり、ほっこりしました・・

子供の頃の忘れられない出来事
今では、心の宝物ですね*^^*

また、お邪魔させてください*^^*♪
Posted by bunrumama at 2014年10月05日 14:24
bunrumama さん
ようこそ おいでになりました.

僕は 心 と 心を 
言葉でつなごうとしていますが
まだ、なかなか、うまくいきません。

bunrumama さんの写真▼ は
http://bunru.blog83.fc2.com/

もっと心にダイレクトに
イメージが伝わってきて

すごいな〜と思いました。
Posted by 幸せAAA at 2014年10月05日 15:42
私も、オムライス好きです。この記事を読んでいて

私の場合は、ケッチャップにいい思い出があるので
オムライスが好きなのかもしれないと思いました。

なので、私はデミグラスソースのオムライスよりも
ケッチャップをかけて食べるのが、大好きです。

味だけじゃなく、いい思い出と、好きな食べ物が、
関係しているというのには、あらためて、気づかされたように、思います。

他の日記も、いくつか読ませていただきました。
その中でも、「波打ち際のリズム」のお話が、とても
印象に残りました。
Posted by れい at 2014年10月05日 20:41
れいさん、こんばんは
ケッチャップのオムライスが好きなのですね。

【味覚】というのは、
【幸せ】と深い関係があるそうです。

新婚ほやほやの、とても幸せな生活を
【甘い】生活と表現したりしますよね。

実は、【甘い】と感じる脳の領域と
【幸せ】と感じる脳の領域がとても近いために

【甘い】ものを食べると、
【幸せ】と感じる部分の
血流も増加して、幸せな気持ちになる・・・

という学説があるのだそうです。

【僕】にとっては
デミグラスソースのオムライスが

【れい】さんにとっては、
ケッチャップのオムライスが

幸せと感じる部分とつながっていて
そういう気持ちになるのでしょうかね?

たぶんきっと、そうなのでしょね。

お互いに、食べ過ぎて太らないように
注意しましょうね・・・(笑)






Posted by 幸せAAA at 2014年10月08日 19:55
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